ナダル対フェデラー@全米オープン

わかっている、誰もこんなエントリみたくないということは。でもしかし、書かずにはいられないんだ・・・
勝戦はすべて、リアルタイムで見ました。つまりは、日曜の17時30分から、22時30分すぎまで、延々とテレビにかじりついていたということです。苦笑 長かった・・・・4時間越えてたもんね。でもそれ以上に、二人の疲労度が半端なくて、見てるだけで辛かった。特にナダルは、前の試合で5時間15分?だったっけ?全米の記録を更新したという長い長い試合(フルセット、しかも3つのタイブレーク!!!)をやって、中1日での決勝戦だもん、疲労が抜けてるわけがない。どんなに不屈の精神力でも、あの走るテニスはナダルの体をくたくたにするだろうと思う。で、まあ、最初はかなりどきどきで見てたんです。どっちが勝つかわかんなくてさ〜。フェデラーもサーブ以外は好調だったし、なにより、体力的に中2日のフェデラーのが有利だと思ったし。で、3セット終わるくらいから、あれ〜?なんか、ナダル疲れてる?って思いだして、4セット終わるころにはかなりナダルやばくなってきてて、うわ〜、これはやばいかも?って思ってたんですよ。それなのに、ああそれなのに、フェデラーががくっと崩れた。びっくりした。あれ、なんでフェデラー崩れたんだろ?フェデラーが崩れなかったら、たぶん、フェデラーだったのに。
もう、5セットの段階で、ピンポイントで打ってたボールをお互いにはずし始めて、いつもだったらライン際にストンと落ちるはずの玉が落ちなくなって、イージーなミスが積み重なって、どっちも、本当にぎりっぎりで、コートに立って、サーブして、リターンするのがいっぱいいっぱい、みたいなね。にしても、あんなにヘロってるナダルはじめて見た。フルセットを走って守り抜くナダルが、顔面蒼白で、汗も出なくなって、いつもは、どんなに走らされても結局最後まで走りぬいて逆に相手にプレッシャーをかけるくらいの人なのに、体が重そうだった。そ、れ、で、も、ナダルは勝ったんだよね。最後のボールがアウトになった瞬間、コートに倒れこんで、空を仰ぎ見たとこが、どんなにこの人が限界だったのかを如実に示してた。うん、体力的にはナダルのが限界だったんだよ。問題は、精神。きっと、精神の忍耐力が、ナダルは半端ない。これ以上ない。フェデラーナダルの忍耐力に負けたんだろうね・・・。精神力が、体力を上回るって、きっと、ナダルにしかできないこと。あの人は、電池がゼロまで動ける人なんだろう。すごすぎる。体力なくていつもへろってる私は、ホントに、ナダルに憧れます。好きすぎるのはきっとそのためだろう。ああ、考えてみたら、ナブラチロワも、グラフもそうだったな・・・・
そして、最後の最後、にっこりと、笑った。その笑顔に心全部持ってかれました。綺麗で、曇りのない笑顔だった。初優勝だもんね。生涯グランドスラムまではあとひとつか〜。フェデラーの生涯グランドスラムは・・・ナダルがいるからローランギャロスがな・・・・勝たせてあげたいのは山々なんだけどね〜。
あと、表彰式で、フェデラーが泣いちゃって、もう、私まで泣きたかった。あたし、ほんとに、フェデラーが負けるとこみるのつらい。できれば、見たくない。でも、ナダルフェデラーの試合はもうほとんど神々の試合だから、どうしても見たいし、いつだってベストゲームだから、見ずに入られない。ナダルが勝つとこ、いつだって、見たいんだけどね。フェデラーは特別な人だからしょうがないね。