哀しい予感 (舞台)

吉本ばななさん原作の舞台化をwowowで放映したのをやっと見ました。素晴らしい出来ですね。やっぱり舞台見に行くべきだった。何故行かなかったのか・・・と悔やまれてなりません。主演の市川実日子さんと相手役の加瀬亮さんがもうべらぼうに好きな俳優さんで、それだけでも素晴らしいのに、十代からのばりばり吉本ファンなんだから当たり前といえば当たり前ですが。笑
哀しい予感を初めて読んだのは多分私が中学の時で、バリバリ思春期、バリバリに敏感な頃です。で、ずっとずっと好きな小説だった。今のよしもとばななさんの本ももちろん好きですが、あの頃の私にとっての吉本作品は特別すぎてなんと言ったらいいのか分からないくらいです。何度も何度も読み返していました。哀しい予感は、主人公とその弟と、主人公の姉の3人がすごく印象的な人たちで、大好きでした。基本、吉本作品の人たちは全員大好きで、めちゃくちゃタイプなんですが、特にこの話の人たちは魅力的で、綺麗で透明で純粋で優しくて、本を読んでいるだけでも癒される感じですね。特に、弟がいいんですね。ああこれは惚れるなあって思う。
その大好きな弟を加瀬亮さんがやってるんですけど、めっちゃくちゃ加瀬さんが好きだと思った。息吸うのも忘れる感じで目が加瀬さんを見てる感じ。このヒトの全部がとても好みで、言っちゃえば超タイプなんですが、その中でも群を抜いて好きなところが、手と笑い方。これ、舞台でアップになるところでやっと気がついたんですが、手が、本当に、本当に好きなタイプの手でした。肌が白くて綺麗ででも指は太くてがっつりしてて、で血管が浮いてて肉が付いてなくて、体はほっそいのに手がすごくしっかりしてて、一瞬見ただけで恋に落ちそうでした。私は真実の手フェチなので、手と手首がタイプのヒトには速攻で恋をしてしまうのですねえ。(苦笑)で、笑い方がやばい。目が無くなって、本当に楽しそうに笑う。真っ白な笑顔。キラースマイルってこんな感じだろうと思う。あんま何も考えないで、ふわりと笑っちゃうのだ。マジ死ぬ。秒殺だな。
好きなところは、加瀬さんが市川さんにずっとずっと好きだったんだって告るところ。これ、原作でもすごく好きなシーンだったんだけど、それがそのままのテイストで再現されてて感動した。あの感じは本当にすばらしい。市川さんが思い出さなかったら一生弟でいるって決めていたってところと、ずっと姉なんかじゃなくて、高嶺の花だったんだっていうところと、今まで熱中してきたこと全部、市川さんへの煩悩を追い払うためだったんだって言うところが最高。本当に最高。すごい良すぎて何度も見たいと思う。そして、加瀬さん大好き・・・胸きゅん・・・・って思う。

それから、市川さんについて。このヒトの何とも言えない顔の感じがとても好みで、すごい美人ってわけじゃないのに吸い込まれそうな目をしてる。ああ魅力とか光とかこういうことだろうと思う。声もいいんだよね。透き通ってて、よく響く高めのでもしっかりとした声。好き。良い声で話すヒトは無条件で好きです。ちょう大事ですね。人としてね。で、この舞台、語りがすごく多くて、特に市川さんがひとりほとんど出ずっぱりで、きっとすごく大変だっただろうと思うんだけど、きちんと舞台を自然に引っ張ってて、上手いなあと感心するばかりです。声もいいしね。よく聞き取れる声だ。舞台もドラマも出てる時は結構チェックしてます。それに、加瀬さんとの掛け合いもすごく好き。この二人がお互いに惹かれあってる感じとかが、見てて恥ずかしいとかじゃなくて、自然に溶けていく感じで、キスシーンもすごく綺麗でじわんとした。いいなあ。ああやっぱりこの二人が好きです。瑛太×蒼井優ちゃん@ドコモくらい好きです。

まあそういうわけで、大変よい舞台でした。再演したら絶対見に行きたいなあと思いました。